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お腹の赤ちゃんのためにも適切な水分補給を!ママの健康のためにも必要なこと

ママとお腹の赤ちゃんの健康を守るためには、適切な水分補給が欠かせません。
水分補給の必要性と、水分補給としておすすめの飲み物についてご紹介します。

妊娠中の水分補給が大切な理由

ママだけでなくお腹の赤ちゃんの分も水分補給が必要

成人には、1日に約2500㎖の水分が必要だといわれています。
そのうち1000㎖を食べ物から摂取し、300㎖は体内で生成されるため、残りの1200㎖を飲み物から摂取しなくてはなりません。

妊娠中にはママだけでなくお腹の赤ちゃんの分も水分補給が必要になるため、妊娠中にはいつもより多く水分を摂るようにしましょう。

赤ちゃんに酸素と栄養を届けるため

お腹の赤ちゃんを育てるには、酸素や栄養が必要です。

赤ちゃんに必要な酸素や栄養は、ママの血液によって運ばれ、胎盤を通して子宮にいる赤ちゃんに届けられます。
ママの血行が滞ると赤ちゃんに酸素や栄養が届きにくくなってしまうため、適切な運動やマッサージをして血行を促しましょう。

体を冷やさないようにするのも効果的です。
体の水分が不足すると血行が悪くなってしまうため、血行をよくするためにも水分補給をしましょう。

便秘を予防するため

妊婦は便秘になりやすいため、水分補給をして便秘を予防することが大切です。
妊娠すると、腸の蠕動運動を低下させる作用のある黄体ホルモン(プロゲステロン)が多く分泌されるため、便が排出されにくくなります。

また、赤ちゃんが大きくなるにつれ子宮が直腸を圧迫することも、便秘になる原因の一つだといわれています。
排便をスムーズにするためにも、適切な水分補給をして便をやわらかくしましょう。

きのこ類、豆類、海藻類などの食物繊維を摂るのもおすすめです。
つわりのときには、食事や水分摂取量が減って便秘になりやすくなるため注意しましょう。

脱水を起こさないようにするため

妊娠中にはいつもより水分が必要になるため、妊娠前と同じ水分摂取量だと水分が不足して脱水を起こす恐れがあります。
妊娠すると妊娠前に比べて新陳代謝が活発になり汗をかきやすくなることも、脱水を起こしやすい原因となっています。

汗をかいて水分を失ったら、その分しっかりと水分補給しましょう。
多量に汗をかいたときには、水分だけでなく電解質(塩分)も補給するようにしてください。

つわりで水分がとれないときは、より脱水を起こしやすくなるため注意しましょう。
頻尿やむくみが気になるなどの理由から、自己判断で水分補給を制限するのは危険です。
気になる場合には、妊婦検診時などで主治医に相談するようにしてください。

妊娠中にはどんな飲み物を飲めばいい?

水分補給にはお水がおすすめ

普段の水分補給には、カロリーがなく飲みやすいお水がおすすめです。
ママの飲んだ物が赤ちゃんの発育に影響を与えるため、できるだけ品質の良いお水を選びましょう。

残留塩素や赤さび、トリハロメタンなどの不純物が、できるだけ除去されたお水だと安心できます。
妊婦はミネラルが不足しがちなので、ミネラルを含んだお水だと手軽にミネラルを補給することができて便利です。

冷たいお水を飲むと体が冷えて血行が悪くなってしまうことがあるため、お水は常温で飲むことをおすすめします。
まとめて大量のお水を飲むと電解質のバランスが崩れてしまうため、こまめに少しずつ飲むようにしましょう。

つわりのときのおすすめ

つわりで嘔吐すると体の水分が失われるため、より水分補給が大切になります。
脱水を防ぐためにも、なんとか水分を摂りましょう。

つわりには個人差があり、食べられる物や飲める物が人によって違います。
自分が食べられそうな物、飲めそうな物から、水分を摂るようにしましょう。

つわり中は、常温のお水よりも冷えているお水の方が飲みやすいという意見もあります。
さっぱりしたものが欲しいときには、お水にレモンや梅、生姜などをプラスするのもおすすめです。
100%のオレンジジュースやパイナップルジュース、炭酸水なども比較的飲みやすいといわれています。
果実ジュースを選ぶときには、糖分の摂り過ぎに注意しましょう。

つわりで飲めないときには、氷を口に含むのもおすすめです。
コップでは飲めないけれどストローなら飲めるという方もいるので、一度試してみてください。
つわりの程度は時間帯によっても違うため、つわりが比較的楽な時間に食事や水分を摂るようにしましょう。

嘔吐があるときには、電解質のバランスを整えることができる経口補水液がおすすめです。
自分が飲みやすい物を見つけて、脱水を起こさないように気をつけましょう。

嘔吐がひどく食べ物だけでなく飲み物も摂れないときには、主治医に相談することをおすすめします。

妊娠中に注意が必要な飲み物

・アルコール:アルコールはお腹の赤ちゃんへ悪影響を与えてしまうため、絶対に飲まないようにしましょう。
アルコールを摂取することで、胎児の成長を阻害し、先天異常や障害を起こしてしまう恐れがあります。

・カフェイン:カフェインの摂り過ぎは、胎児の発育に悪影響を与える恐れがあるため注意が必要です。
WHO(世界保健機関)は、妊婦の1日のカフェイン摂取量を300mgまでに制限するよう推奨しています。
カフェインは、コーヒー、紅茶、ココア、玉露、エナジードリンクなどに多く含まれています。
コーヒーの種類によっても違いますが、コーヒー150㎖に約90㎎のカフェインが入っているといわれています。
飲み物を選ぶときには、できるだけノンカフェインのものを選ぶようにしましょう。

・栄養ドリンク:妊娠中にいろいろな栄養素をバランスよく摂ることは大切ですが、栄養ドリングを飲むことで、一部の栄養素を過剰に摂取してしまう恐れがあるため注意しましょう。
妊娠中に必要だといわれている栄養素でも、過剰に摂りすぎると逆効果になってしまうことがあります。
カフェインや糖分が入っているものも多いため、カフェインや糖分の摂りすぎにも注意が必要です。

適切な水分補給をしてママと赤ちゃんの健康を守りましょう

お腹の赤ちゃんのためにも、水分が不足しないようにきちんと水分補給をしましょう。
水分補給には、品質の高いお水をこまめに少しずつ飲むのがおすすめです。
つわり中は脱水を起こしやすいため、自分が飲める物を見つけて水分補給に努めましょう。

≪参考≫

①かくれ脱水コラムninshin_1805 (kakuredassui.jp)

②お母さんになるあなたへ | 食品安全委員会 - 食の安全、を科学する (fsc.go.jp)

③【医師監修】赤ちゃんがすくすく育つ“いい胎内環境”にするためにできること|たまひよ (benesse.ne.jp)

④厚生労働省 妊娠前からはじめる経産婦のための食生活指針200204 (mhlw.go.jp)