BLOG 水ブログ

飲料水がなくなった!泥水からろ過して使うにはどうすればよい?

地震や洪水などの災害があった時のために備えておきたいのが、水や食料などの備蓄品。
特に水は生命維持に必要となるので、充分な量を確保しておきたいものです。

でも万が一、水が無くなりそうになった時に、泥水から上手にろ過して使える方法はあるの?と気になりますよね。

今回は、泥水からろ過するサバイバル的な知恵のご紹介と、災害備えておきたいアイテムには何があるかを考えてみました。

ペットボトルを利用して泥水をろ過する方法(飲料不可)

まず、サバイバル的な知恵を活用する方法を見てみましょう。
結論からお知らせすると手軽なろ過は出来ますが、ろ過だけの状態での飲用は避けた方が良いようです。

簡易的なろ過システム

手軽なろ過装置の作り方を見てみましょう。
自由研究の題材としても取り上げられることがある方法です。

材料;
・同じサイズのペットボトル2本
・きれいに洗った小石
・木炭(活性炭やバーベキュー用の炭など)
・カット綿
・カッター、またはハサミ

作り方;
①ペットボトルの1本は上部を切り、もう1本は底の部分を切ります。
②飲み口部分にカット綿をギュッと詰めます
③さらに上に小石→カット綿→木炭多め→カット綿→小石の順番で上に重ねてフィルターを作っていきます
④もう一つのペットボトル容器がろ過後の水を溜められるように重ねます
⑤泥水を注ぐときは静かに注ぎます

参考・・・巻末リンク①

注意:飲料には適していません!

上記の方法でろ過したお水は透明になるまでろ過はされている状態ですが、飲料には適していない状況です。
飲料以外の生活用水としての利用はできそうですね。

心配な水は煮沸した方が良い

ろ過だけの水では細菌類が混入している心配はまだクリアできていません。
衛生面で心配な水には、サバイバル的な対処法の一つとして、煮沸して殺菌する方法があります。
煮沸時間の目安は10分との考えが多いです。
一般的に1分程度の煮沸で多くの菌が死滅することがわかっていますので、10分ほど煮沸すると安心です。


病原大腸菌 60℃ 15分
サルモネラ 55℃ 10分
黄色ブドウ球菌 60℃ 2.5分
※一部の菌は95℃でも生育可能なものもあります。

参考・・・巻末リンク②&③

煮沸できるアイテムを準備しておくと便利です

災害備蓄品に煮沸できるアイテムも準備しておくと良いです。
調理にも使えますので、普段使っていない鍋でも良いので緊急時使用目的で保管しておくといざという時に使えます。
煮沸するのには火も必要になりますので、火起こしや着火アイテムなども準備しておくと良いです。

川の水、雪を飲料水に使うのはちょっと待って!

日常生活で利用している水道水は川の水を利用しています。
山に流れている沢の水はきれいなので飲めるのでは?と思ってしまいますよね。
雪も飲料として利用できるかも?と考えるかもしれませんが、おすすめできません。
台風や土砂崩れ、洪水などの災害時は川の水もかなり濁っている状態で水質もかなり悪くなります。

川の水や湧水を飲むのは避けた方が良い

川の水は見た目にキレイで飲めそうであっても そのまま飲むのは避けた方が良いです。
なぜかというと、身に見えない範囲で以下のものが含まれている可能性があります。
・細菌
・土埃
・水生生物の排泄物
・野生生物の排泄物
・藻類
  など。
例えば、赤痢菌やノロウイルスなどの感染症を引き起こす微生物などが含まれている可能性があります。そして、川の水ではないですが、井戸水には胃がんの原因の一つでもあるピロリ菌が含まれることもあります。
そのため、各自治体の浄水場ではろ過処理や殺菌処理をして、川の水を飲料水として利用できるようにしているのです。
また、湧水もそのまま飲むのは避けた方が良いです。すべての湧水を各自治体にて水質調査が行われているわけではないからです。
水質的に問題がないか詳しくわからないケースも多いので、川の水や湧水を直接飲むのは避けましょう。

雪解け水も注意が必要

雪解けの天然水として販売されているものもあるので、雪解けの水も飲んで大丈夫だというイメージがあるかもしれません。
自己判断になるのかもしれませんが、あまりおすすめはしません。
以下の理由があげられます。
・一般的に雨水などは飲料水として認可されていない
・降ってから時間が経過した雪は土埃、汚れなどが混入する可能性がある
・酸性雨同様、酸性雪も降っている

参考・・・巻末リンク④


煮沸して使用している例も見られますが、酸性雪が降っている報告も見られます。
ちなみに酸性雨に関しては「pHが5.6以下の降水は酸性雨」とされており、酸性雪も同様と考えられています。

参考・・・巻末リンク⑤


国が定める飲料水の水質基準ではpH 5.8~8.6とされています。採取した水のpHが、この基準から外れると思われる場合には、念のため飲むことを避けた方が良いでしょう。

参考・・・巻末リンク⑥

災害に備えてろ過システムを購入しておくと安心

飲料水を確保しようと思った際に、自作のろ過システムを利用するのも一つの手段ではありますが、万が一の災害に備えてアウトドア用のろ過システムを購入しておくのもおすすめです。

市販のろ過システムを購入しておくのも対策の一つ

アウトドア向けの浄水器で調べてみると携帯浄水器、浄化ボトルなどが販売されています。
アウトドア用の浄水器は泥水や川の水に使用する想定で作られているので、汚れはもちろん、菌やウイルスの除去も行って飲料に適した水を確保できるので便利です。
普段アウトドアをする機会がないという人でも災害時の飲料水確保にも役立つので購入して備蓄品に入れておくことをおすすめします。

水の備蓄は多いほど安心できます!

災害の時に水道は早めに復旧するといわれていますが、電気→水道→ガスの順番で復旧することが多いです。
実際に厚生労働省の東日本大震災水道施設被害状況調査報告書(平成23年度災害査定資料整理版)によると、水道の復旧は3日後で50%、3週間後に99%が復旧したという報告があります。
災害時は水道の復旧までに時間がかかる可能性も考え、水の備蓄は多めに確保しておくとより安心です。

参考・・・巻末リンク⑦

まとめ

飲料水が無くなった時の水の確保について考えてみました。
ペットボトルを利用して泥水をろ過する方法もありますが、飲料には向いていないので煮沸をしてから利用した方がより安全に利用できます。
雪解け水や川の水、湧水を利用する際も注意が必要です。
念のため、アウトドア用の浄水アイテムを購入しておくと飲料水を確保したい時に役立ちます。
水道の復旧に時間がかかる可能性も含め、備蓄の飲料水は多めに確保しましょう。


≪参考記事リンク一覧≫

リンク①・・・「国境なき医師団」https://www.msf.or.jp/news/detail/headline/2021summer-3.html

リンク②・・・「一般財団法人食品産業センター」 https://haccp.shokusan.or.jp/glossary/ondo/

リンク③・・・「株式会社 東邦微生物病研究所」 https://www.toholab.co.jp/info/archive/16153/

リンク④・・・「山形大学」 https://www.id.yamagata-u.ac.jp/EPC/13monndai/13ame/amewadai/010104.html

リンク⑤・・・「気象庁」 https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/acid/info_acid.html

リンク⑥・・・「厚生労働省」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/kijun/kijunchi.html

リンク⑦・・・「厚生労働省」 https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/suido/houkoku/suidou/121214-1.html

鮮度の高い浄水「甘露乃水」お試し会 開催中

「甘露乃水」を試飲することができるお試し会を定期的に開催しています。

そのお試し会では「甘露乃水」の試飲だけでなく、「アルカリイオン水」との飲み比べや、
「甘露乃水」と「アルカリイオン水」とでのご飯の炊き比べなども体験できます。

よろしければ下記のリンクから是非ご参加ください。
↓↓↓

https://kanro-no-mizu.com/lp/06/