WATER NOW 飲み水の「今」
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飲み水の「今」に
向き合ってわかること。おしゃれなボトルのミネラルウォーターや、一般家庭にも導入しやすい便利なウォーターサーバーなどを通じて、ぐっと身近なものになった「飲み水」という存在。
「水を飲む」という行為そのものが習慣づいていない方でも、口に含むお茶や料理にはもちろん水が使われており、水の質と私たちの健康は、今や切っても切り離せないものになりました。
あなたが今日口にした水は、はたして本当に安全といえるものでしょうか。
あなたやご家族の身体だけではなく、地球にとってもやさしいものでしょうか。
その視点を持ち、今一度、飲み水の「今」を見つめてみましょう。 -
水道水の現状
日本の水道水は、世界でもトップクラスの安全基準を保っているといわれています。
水質の安全性をチェックするために厚生労働省で定められている「水質基準項目」の数は、現在約140項目にものぼります。
それだけ安全であるというのは、確かに日本の大きな強みのひとつでもありますが、同時にわかるのは水道水に施された消毒力・殺菌力の強さ。
塩素などの物質が多く含まれるため、確かに「きれいな水」ではありますが「純粋な水」とはいえません。 -
ペットボトル水の現状
海外のミネラルウォーターは、人の手を加えず山の湧き水をそのままボトリングすることが多いですが、日本のミネラルウォーターはそうではありません。
市販にあたって安全性を高めるために、ろ過・加熱といった殺菌工程が原則として組み込まれています。
どこでも手軽に手に入るのがペットボトル水の利点ですが、私たちの手に渡るまでには、採水⇒ボトリング⇒輸送⇒販売という多数のプロセスが。
水道水に比べると長い時間がかかるため、その分鮮度も落ちてしまいますね。
また、空き容器をリサイクルする際に発生する温室効果ガスの存在も決して無視することはできません。 -
ウォーターサーバーの現状
災害時の備蓄としての利点も兼ね備えたウォーターサーバー。
レンタルビジネスや宅配サービスが活発になり、今やオフィスや商業施設だけではなく、一般家庭にもどんどん普及し始めました。
冷たい・熱い飲料水をすぐコップに注げるだけで、暮らしは非常に便利になります。
テレワークが活発化した今、さらに需要が伸びていることでしょう。
しかしその一方で、ボトルの長期保存にともなう水質の低下や、使用時の手入れ不足による細菌の増殖といった問題も抱えています。
その他にも、電気代やゴミ出しの手間、替えボトルの保管場所の確保、女性や子どもでは重くて替えづらい交換作業など、ちょっとしたデメリットがあることも確かなので、導入には慎重な検討が必要です。 -
浄水器の現状
蛇口に専用フィルターを取り付ける浄水器は、装着が簡単で比較的安価ということもあり、使用しているご家庭も多いことかと思われます。
デザインが洗練されたものも多く、台所の景観を乱しません。
しかし、覆い隠されて見ることのできないそのカートリッジの内部は、はたして清潔な環境でしょうか?
ろ過の過程で、カートリッジ内のフィルターに濾されて残ったサビなどの不純物。
これらが水圧で押し出されると、もとの水道水よりも汚れた水になってしまいます。
価格帯によってはもともとフィルターの性能がよくなかったり、カートリッジの寿命が短いものもあったりするため、こまめな手入れや商品の見定めが欠かせません。