波のさざめきなどを聞くと心が落ち着く…という方は多いでしょう。今回は、水に隠されたヒーリング効果や、水を使って心のデトックスができる楽器「水カンリンバ」についてご紹介します。
生まれてくるとき、みんな水の中にいた
海や山に行ったとき、波の音や小川のせせらぎに癒された経験は、誰しもあるのではないでしょうか。雨の日に聞こえてくる静かな雨音、温泉で湯口から流れ出るお湯の音、湯船の中で体を動かしたときの音にさえ、心はどこか落ち着くものです。こうした水に関する音を集めたヒーリングCDもよく目にすると思います。
では、なぜ私たちは水の音に癒されるのでしょうか?
それは、私たちがお母さんのお腹のなかにいた頃に聞いていた音によく似ているからだと考えられています。人間を含む哺乳類をはじめ、爬虫類や鳥類も、胎児は羊水のなかで育ちます。そのため、水の音を聞くと潜在意識の深いところで「守られている」という揺らぎない安心感を感じることができるのでしょう。入浴で心身ともにリラックスすることができるのもこのためです。
遡れば、生命の誕生には、豊富なミネラルを含む安定した環境として「海」の存在が必要不可欠でした(海と、羊水などの体液は、成分バランスはよく似ていることがわかっています)。海という環境のなかで単細胞生物が生まれ、水生生物が登場し、その後海から陸へと適応するようになった…そう考えると、水はすべての命のはじまりなのだという事実に改めて気付かされます。
参考文献
では、なぜ私たちは水の音に癒されるのでしょうか?
それは、私たちがお母さんのお腹のなかにいた頃に聞いていた音によく似ているからだと考えられています。人間を含む哺乳類をはじめ、爬虫類や鳥類も、胎児は羊水のなかで育ちます。そのため、水の音を聞くと潜在意識の深いところで「守られている」という揺らぎない安心感を感じることができるのでしょう。入浴で心身ともにリラックスすることができるのもこのためです。
遡れば、生命の誕生には、豊富なミネラルを含む安定した環境として「海」の存在が必要不可欠でした(海と、羊水などの体液は、成分バランスはよく似ていることがわかっています)。海という環境のなかで単細胞生物が生まれ、水生生物が登場し、その後海から陸へと適応するようになった…そう考えると、水はすべての命のはじまりなのだという事実に改めて気付かされます。
参考文献
自然界にあふれる「1/fゆらぎ」
水の音をはじめ、小鳥のさえずり、ろうそくの炎など、自然界には多くの“ゆらぎ”があふれています。パッと見は一定に見えるものでも、厳密には一定ではなく、大きくなったり小さくなったりしながら、小刻みに揺れ動き続けているのです。
こうした予測できそうでできない、不規則なゆらぎは「1/fゆらぎ」と呼ばれ、人の心をリラックスさせる効果があることがわかっています。では、それはなぜか。
実は、人間を含む動物の生体リズムも「1/fゆらぎ」をしているのです。例えば、心臓の鼓動、眼球の動き、脳のα波など。そのため、外部から「1/fゆらぎ」を感知すると、それが自身の生体リズムと共鳴し、心地よさを感じられると考えられています。
「1/fゆらぎ」は、人々の日常にも取り入れられています。公園や商業施設などでよく目にする噴水もその例です。噴水の音は、騒音を心地よい音に変えてくれる効果があるということも、研究でわかっています。見た目の癒しと音の癒しの相乗効果があるからこそ、街中のいたるところで取り入れられているのですね。
最近は、家電製品店でも「1/fゆらぎ」を取り入れた製品がいろいろと販売されています。また電車のなかで眠くなるのも、そのゆれが「1/fゆらぎ」で、心地よさを与えるからといわれています。
参考文献
こうした予測できそうでできない、不規則なゆらぎは「1/fゆらぎ」と呼ばれ、人の心をリラックスさせる効果があることがわかっています。では、それはなぜか。
実は、人間を含む動物の生体リズムも「1/fゆらぎ」をしているのです。例えば、心臓の鼓動、眼球の動き、脳のα波など。そのため、外部から「1/fゆらぎ」を感知すると、それが自身の生体リズムと共鳴し、心地よさを感じられると考えられています。
「1/fゆらぎ」は、人々の日常にも取り入れられています。公園や商業施設などでよく目にする噴水もその例です。噴水の音は、騒音を心地よい音に変えてくれる効果があるということも、研究でわかっています。見た目の癒しと音の癒しの相乗効果があるからこそ、街中のいたるところで取り入れられているのですね。
最近は、家電製品店でも「1/fゆらぎ」を取り入れた製品がいろいろと販売されています。また電車のなかで眠くなるのも、そのゆれが「1/fゆらぎ」で、心地よさを与えるからといわれています。
参考文献
http://www.env-acoust.t.u-tokyo.ac.jp/public/z/z010.pdf
https://www.audio-technica.co.jp/always-listening/articles/one-over-f-fluctuation/
「水カンリンバ」で心のデトックス
最後にひとつ、水の音を奏でる素敵な楽器をご紹介します。
その名は「水カンリンバ」。丸山祐一郎さん(マリオさん)という方が1994年に考案した創作楽器で、コーヒーなどの空き缶を4つつなげ、中央の2缶に水を閉じ込めることで、優しく心地のよい水の音色を奏でられるというものです。
包を耳元で上下に傾けると、まるで小川のせせらぎの中にいるかのような安心感に包まれます。
使われているお水は、国内外の名水や霊水を合わせた「合わせ水」と呼ばれるもの。不知の病も治すといわれてきたルルドの水、日本の湧水や御神水…。ワークショップで作る際は、開催するその土地の水も混ぜ合わせるそうです。「甘露乃水」のユーザー様は、甘露乃水を使用してつくってみてもいいかもしれませんね。
丸山氏は、この水カンリンバのワークショップを20年以上にわたり、日本各地で開催しています。
「水の音に耳を澄ますと、森の音が聞こえました。森の音に耳を澄まし、一つの楽器が生まれました。小川のせせらぎ、風の音、鳥の声。本当はその自然なノイズこそ、人が生きるため必要な音なのです」
「水カンリンバの水の音は、まさに自然なノイズ。都会にいても自然を感じ、本当の森に耳を傾ける子供達が少しでも増えてくれたら」
と丸山氏は言います。
お子さまや子育て中のお母さんをはじめ、すべての方の心の癒しとなるであろう、水カンリンバ。CDとはまた違う深いレベルで、心のデトックスができるはずです。気になる方は、ぜひ調べてみてはいがかでしょうか?
参考文献
その名は「水カンリンバ」。丸山祐一郎さん(マリオさん)という方が1994年に考案した創作楽器で、コーヒーなどの空き缶を4つつなげ、中央の2缶に水を閉じ込めることで、優しく心地のよい水の音色を奏でられるというものです。
包を耳元で上下に傾けると、まるで小川のせせらぎの中にいるかのような安心感に包まれます。
使われているお水は、国内外の名水や霊水を合わせた「合わせ水」と呼ばれるもの。不知の病も治すといわれてきたルルドの水、日本の湧水や御神水…。ワークショップで作る際は、開催するその土地の水も混ぜ合わせるそうです。「甘露乃水」のユーザー様は、甘露乃水を使用してつくってみてもいいかもしれませんね。
丸山氏は、この水カンリンバのワークショップを20年以上にわたり、日本各地で開催しています。
「水の音に耳を澄ますと、森の音が聞こえました。森の音に耳を澄まし、一つの楽器が生まれました。小川のせせらぎ、風の音、鳥の声。本当はその自然なノイズこそ、人が生きるため必要な音なのです」
「水カンリンバの水の音は、まさに自然なノイズ。都会にいても自然を感じ、本当の森に耳を傾ける子供達が少しでも増えてくれたら」
と丸山氏は言います。
お子さまや子育て中のお母さんをはじめ、すべての方の心の癒しとなるであろう、水カンリンバ。CDとはまた違う深いレベルで、心のデトックスができるはずです。気になる方は、ぜひ調べてみてはいがかでしょうか?
参考文献
まとめ
水の音や「1/fゆらぎ」に私たちが癒しを感じる理由を知ると、少し神秘的な気持ちになるかもしれません。安心感や心地よさを感じる時間を多く取れるようになると、心がブレにくくなり、幸せを感じやすくなってきます。その方法のひとつとして“水の癒しパワー”に触れることは、とても効果があるといえるでしょう。ヒーリングCDなどを聴きながらボーッとする時間をとる、ゆっくり湯船に浸かる時間をとるなど、気軽にできる範囲で取り入れてみてくださいね。