頭痛や吐き気などの二日酔いがどうして生じるのかははっきりと解明されていませんが、アルコールの飲み過ぎが原因だといわれています。
アルコールを飲み過ぎると体にいろいろな変化が現われ、それらの変化が要因になると考えられています。
二日酔いになりたくないのなら、アルコールを飲み過ぎないことが第一です。

厚生労働省が示している「節度ある適度な飲酒」では、1日のアルコール摂取量が平均でドリンク2杯（純アルコール20ｇ以下）となっています。
女性や高齢者、アルコールの代謝能力が低い人は、それよりも少ない量が適当だといわれています。
アルコールの代謝能力には個人差があるため、お酒の弱い人は飲み過ぎないように注意してください。
酔うと思考力や判断力が低下して飲みすぎてしまうため、自分で飲酒量をコントロールできなくなるまで酔わないように心がけましょう。

また、その日の体調によっても適量は変わります。
寝不足や疲労時、体調が悪いときには、いつもより酔いやすくなるため注意しましょう。
生活習慣や食生活を見直して、日ごろから体調を整えておくことをおすすめします。

胃が空っぽだとアルコールの吸収が速くなってしまうため、飲む前に軽く食べておきましょう。
アルコールは胃で20％、小腸で80％吸収されるといわれています。
また、胃と小腸では吸収速度が異なり、胃でゆっくり吸収されるのに対して小腸では速やかに吸収されるという特徴があります。

そのため空腹でアルコールを飲むと短時間で小腸へ移動してしまい、酔いやすくなるため注意しましょう。
アルコールの吸収を緩やかにするには、チーズやヨーグルトなどの乳製品を事前に食べておくのがおすすめです。
チーズやヨーグルトは脂肪とタンパク質が含まれているため胃に留まる時間が長く、アルコールが小腸へ移動する時間を緩やかにしてくれます。

アルコールを飲むときには、食べ物も一緒にとることが大切です。
アルコールだけ飲んでいると、飲み過ぎてしまうことが多くなるため注意しましょう。
食べ物を食べることで飲むペースをゆっくりにし、飲み過ぎを防ぐことができます。
飲むときには、食べ物やおつまみのおいしいお店を選び、アルコールと一緒に食事も楽しむようにしましょう。

二日酔いを予防するには、次の食べ物がおすすめです。
・アルコールの代謝を助けてくれるタンパク質：冷ややっこ、チーズ、卵焼き
・アルコールの分解をサポートしてくれるビタミンB1：枝豆、豚串、レバー炒め
・アルコールの吸収を緩やかにしてくれる脂質：ナッツ、揚げ物

アルコールを飲むときには、一緒にお水やお茶などアルコール以外の飲み物も飲みましょう。
アルコールには利尿作用があるため、アルコールだけ飲んでいると排尿が増えて体の水分が失われ、脱水を起こすおそれがあります。

アルコールのほとんどは肝臓で分解されますが、そのときに有害物質であるアセトアルデヒドが発生します。
アセトアルデヒドは二日酔いの症状が生じる要因の一つで、発生したアセトアルデヒドを速やかに分解できないと、頭痛や吐き気などの症状が現れるといわれています。

体の水分が不足しているとスムーズにアセトアルデヒドが分解できないため、予防するには十分な水分補給が必要です。
アルコールを飲んでいる間に加えて、飲む前と後にも水分補給をするとよいでしょう。
飲みやすく健康のサポートにも適している甘露乃水をマイボトルに持参して、二日酔い対策に役立ててください。

二日酔いを防ぐ作用のある、サプリメントやドリンクを活用するのもおすすめです。
サプリメントやドリンクは複数の種類があり、コンビニやドラッグストアで手軽に購入することができます。
けれど、二日酔い対策のサプリメントやドリンクを飲んだからといって、必ず二日酔いが予防できるわけではありません。
効果には個人差があるため、二日酔いしにくくなるくらいの気持ちで活用するのがおすすめです。

二日酔い対策のサプリメントやドリンクには、次のような成分の入ったものがあります。
・ヘパリーゼ：肝臓の働きをサポートする
・ウコン：アセトアルデヒドの分解を助ける
・ビタミン：アセトアルデヒドの分解を助ける
・オルニチン：肝機能の代謝を促す