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美容やリラックス効果が期待できる「エプソムソルト」を冬のお風呂に!ミネラル豊富でマグネシウム不足を解消しよう!

冬になり、お風呂にゆっくり浸かる時間が楽しみという方も多いのでは?
寒い季節は「エプソムソルト」を湯船に入れて、心と体をやさしく温めましょう。

エプソムソルトとは?

主成分は「硫酸マグネシウム」

「エプソムソルト」とは、欧米を中心に使われている入浴剤です。15~16世紀にイギリスの「エプソム」という場所で発見されたことがその名の由来。海外セレブがこぞって愛用しているということで、大きな話題を呼んだこともあります。

主成分は「硫酸マグネシウム」(MgSO4)という物質で、「硫酸イオン」(SO2-)と「マグネシウムイオン」(Mg2+)からなる塩(えん※)です。ソルトという名前で、見た目も塩(しお)のようですが、塩(しお)の主成分である「塩化ナトリウム」(NaCl)は含んでいません。

※塩(えん)…酸と塩基との中和反応によって生ずる化合物のこと。

必須ミネラルのひとつであるマグネシウムを経皮吸収でき、さまざまな効果が期待できます。

「バスソルト」とは違うの?

一般的に「バスソルト」というと、
①天然塩(死海の塩、ヒマラヤ岩塩など)を使用してつくられたもの
②今回紹介するエプソムソルト
これら2つを指しています。すなわち、エプソムソルトはバスソルトの一種です。

天然塩を使用してつくられたバスソルトと違い、エプソムソルトは塩分(塩化ナトリウム)を含まないため、浴槽や浴室を傷めずに使用できます。また、エプソムソルトなら追い炊き機能の利用も可能です。

エプソムソルト入浴でマグネシウム(ミネラル)をチャージ

現代人がミネラル不足の傾向にあるということを聞いたことがある方も多いでしょう。マグネシウム不足は、不眠やうつ病、心筋梗塞、不整脈などさまざまな不調・疾患のリスク要因になります。

マグネシウムはほとんどの食品にまんべんなく含まれてはいるものの、ストレスや血糖値の上昇によって排泄量が多くなることがわかっています。コンビニ食が続いていたり、ストレスが多い生活を送ったりしている場合、マグネシウム不足になっているかもしれません。

イギリスのバーミンガム大学の研究では、湯船にエプソムソルトを入れて連続した期間(7日間)入浴することで、血中マグネシウム濃度が上昇するということが確認されています。その際、腎臓への副作用などは見られず、一部の被験者においてはリウマチの痛みが消えたという報告もあったそうです。

この研究から、エプソムソルト入浴は「体内のマグネシウム濃度を安全かつ簡単に高める方法だ」ということができるでしょう。

女性に嬉しい美容効果がたくさん

エプソムソルトが海外セレブに注目された秘密は、なんといってもその高い美容効果にあります。主なものは以下の通りです。

・ダイエット効果
エプソムソルト入浴は、血管を拡張して血流をよくしてくれるため、発汗やむくみ解消を促進してくれます。新陳代謝を高め、老廃物の排泄を促進してくれるので、便秘解消も期待できます。

・美肌効果
マグネシウムイオンには肌のバリア回復効果や、皮膚の炎症を改善する効果などが報告されています。保湿効果、肌表面の老廃物を取る(くすみを改善する)効果も期待できます。

・デトックス効果
日頃の食事で体内にたまってしまった食品添加物、重金属、農薬などを体外に排出する効果があります。

その他にも、疲労回復、関節の痛みを和らげる、ストレス解消、PMS(月経前症候群)の緩和などの効果があるといわれています。もちろん、女性や美容目的の人だけでなく、仕事やスポーツで疲れがたまっている人などにもおすすめです。

エプソムソルトの使い方

少し多めに入れるのがおすすめ

エプソムソルトの量は、お湯の量に対して0.1%程度が目安のようです。一般的な浴槽が150~200リットルであることを考えると、エプソムソルトは150~200gという計算になります。商品ごとに分量は記載されており、計量スプーンが付属されている場合もあります。

ただ、効果の感じ方は人によっても違い、季節によっても変わってくるでしょう。もし効果が少し感じにくいようであれば、少し多めに入れてみてください。エプソムソルトは溶けやすいので、多めに入れてもすぐに溶けてくれます。

入浴時間としては、 10~20分がベストです。

アロマをプラスして、さらにリラックス

エプソムソルトを入れた湯船にアロマバスオイルを入れると、リラックス効果が一層高まります。なかにはあらかじめ香りづけされたエプソムソルトも販売されています。

ちなみに、アロマバスオイルがない場合は、エッセンシャルオイルを垂らしたアロマストーンを浴室に置いてもよいでしょう。手軽にいろいろな香りを楽しめるのでおすすめです。

まとめ

浴室の照明を消してキャンドルを灯し、アロマの香りとともに湯船に浸かって一日を締めくくる…毎日がんばる自分へのご褒美に、この冬はエプソムソルト入浴を日課にしてみませんか?

<参考文献>
・シークリスタルス|エプソムソルト|エプソムソルト入浴でマグネシウムは皮膚から吸収できる。バーミンガム大学のレポート。
・シークリスタルス|エプソムソルト|現代人はなぜマグネシウム不足になる?
・じょうさい整骨院|マグネシウム風呂の勧め
・岐阜薬科大学|【研究成果】マグネシウムが肌バリアを守る

・シークリスタルス|エプソムソルト(https://epsomsalt.jp/howto/)