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花粉症は急になる?花粉症の特徴と対処法、花粉の飛散状況について

鼻水やくしゃみ、目のかゆみなど、不快な症状が現れる花粉症。
昨年大丈夫だったからといって、今年も花粉症にならないとは限りません。
花粉症にかかっていない方にも知っておいてほしい、花粉症の特徴や対処法についてご紹介します。

花粉症ってどんなもの?花粉症の特徴や花粉の飛散状況

花粉症とうまく付き合っていくには、花粉症について知ることが大切です。
花粉症の特徴や花粉の飛散状況など、花粉症の基本的情報を見ていきましょう。

花粉症になるとどんな症状が現れる?

花粉症の主な症状は、鼻水、くしゃみ、目のかゆみなどです。
花粉症になると、透明でサラサラな鼻水が多く出るようになります。
また、花粉の影響で鼻の粘膜が腫れるため、鼻づまりが起こります。
鼻づまりになると鼻呼吸が困難になり口呼吸になってしまうため、のどが乾燥して咳が出る人もいるようです。
頻回なくしゃみに悩まされる人も多いでしょう。
また、目のかゆみや充血、涙が出るなど目にも症状が現れます。
症状がひどくなると頭痛や倦怠感、皮膚のかゆみが起こることもあります。
これらの症状によって、集中力の低下や睡眠の質の低下など、QOL(生活の質)が損なわれることも問題となっています。

どうして花粉症の症状が現れるの?

花粉症はアレルギーの一つで、体の免疫反応が花粉に対して過剰に反応することで起こります。
花粉症になると体から花粉を排除しようとする反応が強くなり、くしゃみで花粉を吹き飛ばしたり、鼻水や涙で花粉を洗い流したりしようとします。
そのため、くしゃみや鼻水など花粉症の症状が現れます。

花粉症になりやすいのはどんな人?

体にアレルギーを引き起こす花粉(抗原)が入ると、その花粉を体から取り除くために抗体がつくられます。
この抗体の量が一定の水準を超えることで、花粉症の症状が現れるといわれています。
一定の水準がどれくらいなのかは、個人によって異なります。
そのため、少しの花粉で花粉症になってしまう人もいれば、花粉症にならない人もいます。
アレルギー体質だとなりやすいといわれているため、アレルギー疾患のある方、親がアレルギー疾患をもっている方は注意しましょう。

花粉症は春だけじゃない?

日本には数多くの花粉が飛散していますが、花粉症の患者数が最も多いのはスギ花粉によるものです。
花粉症になることの多い花粉と、飛散量が多い時期は次のようになっています。
・スギ:2月~5月ごろ
・ヒノキ:2~5月ごろ
・イネ:6~8月ごろ
・ブタクサ:8~10月ごろ

どんなときに花粉の飛散量が増える?

花粉の飛散量と花粉症の症状は比例することが多く、飛散量が増えるとその分症状がひどくなるといわれています。
そのため、花粉の飛散量が増える日はいつもより注意が必要です。
花粉の飛散量は、次のようなときに増えるといわれています。
・気温が高いとき
・湿度が低いとき
・風が強いとき
・晴天の日
・雨上がりの翌日
また、一日の中でも花粉の飛散量は変化しており、正午と夕方の日没前後が飛散のピークとなっています。

花粉症シーズンを過ごしやすくするには?おすすめの花粉症対策

花粉症対策では、体の中に花粉を入れないようにすることが重要になります。
それとともに、生活習慣や食生活などを見直して体調を整えることも大切です。
花粉症対策は花粉症の症状が現れてからではなく、症状が現れる前から行いましょう。

できるだけ花粉に触れないようにする

外出時には、マスクをしっかりとつけて花粉を鼻や口から吸い込まないようにしましょう。
花粉症用ゴーグルをつけて、目を花粉から守るのも効果的です。
花粉が髪の毛や肌につかないよう、帽子を被るのもいいでしょう。
アウターは、花粉がつきにくく落としやすいものがおすすめです。
ウールは花粉が付きやすいので避け、凹凸の少ない化繊や木綿のものを選びましょう。
花粉の飛散量の多い正午や日没前後の外出を控え、雨の日など花粉の飛散量が少ないときに外出するのがおすすめです。

室内に花粉を持ち込まないようにする

リラックスして過ごす室内には、できるだけ花粉を入れないことが大切です。
帰宅時には、玄関前でアウターや髪の毛についている花粉を払い落しましょう。
室内に入ったらすぐに手洗いとうがい、洗顔をしてください。
毎日入浴し、髪の毛や体についた花粉を洗い流すことも大切です。
花粉症シーズンは、外に洗濯物や布団を干すのを避けてください。
室内の換気は、レースのカーテンを閉めたまま、窓を10cmほど開けて行いましょう。
空気清浄機を使用したりこまめに掃除をしたりして、環境を整えるのも効果的です。

花粉症対策に役立つ栄養素をとる

花粉症シーズンを過ごしやすくするには、食生活を整えて体を健康に保つことが大切です。
そのためにも、体に必要な栄養素をバランスよくとりましょう。
それとともに、次のような花粉症の症状を和らげてくれる栄養素をとるのもおすすめです。
・アレルギーの炎症を抑える:DHA、EPA
・アレルギー反応に関係しているヒスタミンの分泌を抑える:ビタミンC
・ヒスタミンの放出を抑える:ポリフェノール
・皮膚や粘膜の健康をサポートする:ビタミンA

適度な運動と質の高い睡眠を生活に取り入れる

花粉症シーズンを過ごしやすくするには、皮膚や粘膜など体の健康を保つことが大切です。
健康な体をつくるためにも、適度な運動を生活に取り入れましょう。
質の高い睡眠をとり、疲労をためないようにするのも効果的です。
ストレスも体調を崩す原因となってしまいます。
花粉症シーズンは不快な症状や対策の手間などからストレスがたまりやすいため、リラックスできる時間を増やすのがおすすめです。

医療機関で適切な治療を受ける

花粉症の症状を、セルフケアで軽減するのが困難な方もいらっしゃいます。
毎年花粉症に悩まされている方は、医療機関での治療がおすすめです。
医療機関では、内服薬、点鼻薬、点眼薬などによって花粉症の症状を抑えることができます。
花粉が飛散する前に医療機関を受診し、花粉症シーズンに備えておきましょう。
花粉症の症状を抑える対症療法だけでなく、花粉症を根本的に治す根治療法も行われているため、花粉症に悩んでいる方は相談してみてください。

早めの対策で花粉症シーズンを乗り越えましょう

花粉症を悪化させないためには、原因となる花粉を体内に入れないようにすることが大切です。
花粉が飛散する前から、花粉症シーズンに備えて準備しておきましょう。
花粉症になったことがない方も、油断しないようにしてください。

≪参考記事≫

平成22年度花粉症対策|厚生労働省

環境省・花粉症環境保健マニュアル

花粉症の症状 ~つらい鼻水・鼻づまり・くしゃみ~|アレジオン【エスエス製薬】

大正製薬・花粉症のQ&A