BLOG 水ブログ

「ローフード」は冬の冷え性改善にも効果あり!簡単につくれるローチョコレートのレシピも

セレブ人気を筆頭に、美容や健康へ意識の高い女性から注目されるようになった「ローフード」。
一度は耳にしたことがあっても、それがどんなものなのかわからないという方も多いでしょう。
今回は、ローフードの基礎知識、体にもたらす嬉しい効果、そして今年のバレンタインに是非ともおすすめしたい、ローチョコレートのレシピもご紹介します!

ローフードってどんな食べ物?

ローフード(Raw Food)とは、その名の通り生の(Raw)食べ物(Food)を意味する言葉です。熱を加えず生で食べることで植物の酵素(食物酵素)や栄養素が効果的にとれるとされ、欧米を中心に人気の食事(食事法)です。温めるときは48度未満になるようにし、加工もなるべくしないことが基本。酵素が生きていることから「リビングフード(Living Food、生きている食べ物)」と呼ばれることもあります。

ローフードによく使われる食材としては、野菜や果物をはじめ、ナッツ、スプラウト、海藻、発酵食品などがあげられます。

ローフードと聞くと少し難しく聞こえるかもしれませんし、ローフードのレシピ本を見ると、なかには手の込んだものもあります。ですが、必ずしも調理した状態である必要はありません。むしろ特に加工をせず、素材(果物など)をそのままいただく方が自然ともいえるでしょう。実際はとてもシンプルな食事法なのです。

食物酵素をたくさんとると、どんなメリットがあるの?

前述の通り、ローフードには「食物酵素や栄養素が効果的にとれる」というメリットがあります。これについてもう少し詳しく解説しましょう。

酵素には3種類あります。体内でつくられる「消化酵素」と「代謝酵素」、そして食べ物から取り入れる「食物酵素」です。

<酵素の種類>
・体内酵素…「消化酵素」「代謝酵素」
・体外酵素…「食物酵素」

まず「消化酵素」は消化器内で分泌される酵素で、食べた物の栄養を体が吸収しやすい物質に分解する(消化を助ける)役割を担っています。「代謝酵素」は、消化酵素によって体内に吸収された栄養をエネルギーとして実際に使うために使われる酵素です。新陳代謝をよくし、自然治癒力や免疫力を高める役割を担っています。

一方「食物酵素」は生の野菜や果物、発酵食品などに含まれる酵素で、こちらも食べ物の消化を促進する(自己消化する)役割があります。

さて、ここでポイントなのが、1日に使われる体内酵素の量についてです。一般的に「1日に使われる消化酵素」と「1日に使われる代謝酵素」の合計は一定と言われており、 消化酵素を使えば使うほど代謝酵素は使われなくなります。肉類や加工食品、乳製品、白砂糖たっぷりのお菓子などを食べると、消化酵素をたくさん使うため、代謝酵素があまり使われません。すると代謝が低下して疲れやすくなったり、免疫力が低下したり、肌の調子が悪くなったりといった症状が出やすくなるのです。

食物酵素が多く含まれた食材を多く摂取していると、食物酵素が自己消化してくれるため、消化酵素があまり使われません。そしてその分、代謝酵素がたくさん使われるようになります。代謝酵素がたくさん使われると代謝やデトックス(毒素の排出)が盛んになり、その結果、体調改善やダイエット、便秘改善、美肌効果などさまざまな効果が期待できるのです。

以上が、ローフードが体によいとされる理由です。また生に近い状態で食べることで、酵素だけでなくビタミン、ミネラルなどの栄養素も逃さずに摂取するといわれています。

冷え性改善にも効果的!

ローフード=加熱しない食べ物、とだけ聞くと「冬にローフードは、体を冷やすのでは…?」と感じる方もいらっしゃるでしょう。しかし、実はローフードには冷え性改善にも効果があると言われています。

上述の通り、ローフードを多くとると代謝酵素がたくさん使われるようになり、代謝がよくなります。その結果、毒素を排出して血流を良くしてくれるため、冷え性の改善に繋がるというわけです。

ちなみに肉類・小麦粉・乳製品・白砂糖・アルコール・コーヒーなどを「酸性食品」、野菜・果物・ナッツ・海藻などを「アルカリ性食品」と呼びます。現代の食事は酸性に偏りがちなので、意識的にアルカリ性食品を多めにとり、バランスをとるとよいでしょう。ローフードの食生活にすると、自然に(必然的に)アルカリ性食品を多くとれるようになります。

実は簡単!ローチョコレートづくりのすすめ

最後に、この季節にぴったりのスイーツ「「ローチョコレート」のレシピを紹介します。

普段私たちがよく口にするチョコレートは、焙煎したカカオ豆を使ってつくられています。これに対しローチョコレートは、焙煎していない生のカカオ豆からつくられます。焙煎の工程がない分、酵素やミネラルといった栄養素が生きたまま摂取でき、口当たりもなめらか。さらには市販品のように白砂糖や全粉乳といった材料が含まれないヘルシーさも魅力です。


<基本のローチョコレート>

―材料―
ローカカオバター…50グラム
ローカカオパウダー 30グラム
メープルシロップ  35グラム (メープルシロップ、アガベシロップなど)
塩少々
バニラエクストラクト小さじ1(なくてもOK)

―つくりかた―
1、ローカカオバターを細かく刻み、湯煎にかける(48℃以上にならないようにする)。
2、ローカカオバターが完全に溶けたら、カカオパウダーを加えながら混ぜる。
3、2にメープルシロップ、塩、バニラパウダーを入れてさらに混ぜる。

お好みでピンクペッパーや七味などを少し入れるのもおすすめです。

「テンパリング」という工程を加えるとより口溶けがなめらかになるといわれていますが、テンパリングなしでも十分おいしいローチョコレートがつくれます。とても簡単なのですが、強いてコツを言うとすれば「カカオバターを湯煎する前にしっかり刻んで細かくしておくこと」です。この作業をするだけで大幅な時間短縮になりますよ。

ローカカオパウダーやローカカオバターは、ネットで購入できます。甘味は蜂蜜やアガベシロップなど、お好みのものでOKです。植物性のもの(メープルシロップ、アガベシロップ、デーツシロップ、キトゥルパニなど)を使えばヴィーガン仕様になるので、よりたくさんの人にとって優しいチョコレートになるでしょう。

最後に

ローフードでは高温加熱をしない分、水の品質にもこだわりたいところ。果物や野菜を使ってスムージーを作るときやナッツを浸水するときなどに還元水(甘露之水)を使えば、ローフードの効果がさらにアップするでしょう。

<参考文献>

・日本リビングビューティー協会|ローフードとは

・Super Raw Foods LOHAS|ローフードとは?

・日本自然発酵|酵素を知る