エアコンが苦手な方もいらっしゃると思いますが、熱帯夜のときには熱中症を防ぐためにも朝までつけっぱなしにしましょう。
快眠するには、室温が26～28℃になるように設定するのがおすすめです。
エアコンの風が直接当たると身体が冷えすぎてしまうため、風向は下ではなく上向きにしましょう。
風向を上に向けることで、効率よく室温を下げることもできます。
寝つきをよくするためにも、就寝する30分前にはエアコンをつけて室温を調節しておきましょう。

ぐっすり眠るには、湿度の調節も大切です。
湿度は40～60％くらいにしましょう。
湿度が高いときにはエアコンの設定を除湿にしたり、室温を少し下げたりすることで湿度を下げることができます。
加湿機能と除湿機能が一体となった、空気清浄機を活用するのもおすすめです。
逆に、エアコンを長時間使用していると湿度が下がりすぎてしまい、のどや肌の乾燥を招くこともあるため注意しましょう。

体感温度は人によって異なります。
そのため家族で同じ部屋に寝ていると、28℃でちょうどいい人と暑い人が出てきてしまいます。
その場合は暑い人に合わせて少し室温を下げ、寒く感じる人が寝具やパジャマで調節しましょう。
室温を下げたくない場合には、暑い人の足首部分に扇風機で風を当てるのがおすすめです。
扇風機はタイマーを設置して、長時間風を当てないようにしましょう。

熱中症のリスクを下げ快適に眠るためにも、寝る前に1杯のお水を飲みましょう。
就寝中は汗を多くかくため、水分補給をしておかないと脱水や熱中症を起こしやすくなってしまいます。
ジュースなどの甘い飲み物は、のどが渇きやすくなるだけでなく虫歯にもなりやすいため控えましょう。
緑茶や麦茶などのお茶は歯に着色するおそれがあるため、歯磨き後に飲むのはおすすめしません。
また、緑茶に含まれているカフェインは、眠りを浅くするおそれがあるため注意しましょう。
利尿作用もあるため、トイレに行きたくて目が覚めるリスクも高くなってしまいます。
夜間にトイレに起きた場合にも、お水を1杯飲んで水分補給をするといいでしょう。
毎晩トイレに起きる方は、マイボトルに常温のお水を入れて枕元に準備しておくことをおすすめします。

日中に暑い日が続くと室内で過ごすことが多くなり、いつもより活動量が落ちてしまうこともあるようです。
活動量が低下すると寝つきが悪くなりやすいため、日中に適度に体を動かしましょう。
適度な運動は体内時計を整えて、睡眠の質を上げるのに役立つといわれています。
暑い日には、室内でできるストレッチや筋肉トレーニングがおすすめです。
日が落ちて少し涼しくなってから、20分ほどウォーキングするのもいいでしょう。
睡眠前にウォーキングをすると体温が上がって寝つきが悪くなってしまうため、就寝する1時間前以内のウォーキングは控えてください。

暑い日はシャワーだけで済ませたくなりますが、湯船につかった方がぐっすり眠れるようになります。
就寝する1時間前までに、38～40℃くらいのお湯に20分ほどつかりましょう。
熱いのが苦手な方には、清涼成分の入ったクールタイプの入浴剤がおすすめです。
さわやかな香りとさっぱりとした使い心地で、暑い夏でも気持ちよく入浴できます。
ゆっくり入浴する時間がとれない、どうしてもシャワーだけで済ませたいという方には、首、手首、足首の3か所を温めるのがおすすめです。
3か所を合計5分ほど温めることで、深部体温を調整して快眠に導くことができます。

枕や敷パッドなどに、接触冷感素材のものを取り入れるのもおすすめです。
接触冷感素材は、触れたときにほんのりひんやりして暑さを緩和してくれます。
就寝中は汗をかくため、吸湿性の高いものを選ぶことも大切です。
体感温度を寝具で調節するためにも、タオルケットや掛け布団は一人ひとりに合ったものを選びましょう。
同じベッドで寝ている場合にも、タオルケットや掛け布団は別々にすることをおすすめします。

半袖短パンのパジャマが多く販売されていますが、エアコンをずっと使用する場合には長袖長ズボンのパジャマがおすすめです。
肌を覆うことで、エアコンの風が直接肌に当たるのを防いでくれます。
快適に眠るためにも、汗をしっかりと吸い取ってくれる吸湿性の高いものを選びましょう。

寝苦しい夜には、香りの力を利用しましょう。
さわやかなミントやレモングラス、すっきりとしたオレンジやベルガモット、清涼感のあるジャスミンなどがおすすめです。
睡眠環境に香りを取り入れることで、心地よく眠るサポートができるでしょう。