日傘や帽子、日焼け止めなどを活用して紫外線対策に励んでいても、完全に紫外線を防ぐことはできません。
夏を乗り越えた肌は、夏の強い紫外線によるダメージを受けています。
紫外線はメラニン色素を増やして肌を黒くするだけでなく、肌の弾力とハリを保つのに必要なコラーゲンやエラスチンの質を低下させてしまいます。
そのため肌がしぼんでたるみ、毛穴が目立つようになるといわれています。

夏のじめじめとした暑さは、心身にさまざまなストレスを与えます。
夏のストレスから自律神経やホルモンバランスが乱れると、肌のターンオーバーも乱れやすくなるため注意しましょう。
肌のターンオーバーが乱れると、古い皮膚から新しい皮膚へとスムーズに生まれ変われなくなり、肌質が低下して毛穴が目立つようになってしまいます。

夏が終わり秋に近づくと、湿度が下がって空気が乾燥してきます。
油断して保湿ケアを怠っていると、肌の乾燥を招いてしまうため注意しましょう。
肌が乾燥すると、肌の潤いを守るために皮脂が多く分泌されます。
皮脂は肌の潤いを保つのに不可欠なものですが、過剰に分泌されると毛穴を開かせたり詰まらせたりする原因になってしまいます。

毛穴に汚れがつまっていると毛穴が開いてしまうため、丁寧に洗顔をして汚れを取り除きましょう。
毛穴の汚れを落とすには、酵素やパウダー、クレイや炭などが配合された洗顔料がおすすめです。
小鼻やフェイスラインなど、洗い残しの多い部分もしっかりと洗いましょう。
マスカラやウォータープルーフなど落ちにくいコスメを使ったときは、専用のクレンジング剤を使用することをおすすめします。

毛穴の汚れが落ちないときには、スペシャルケアとして綿棒とオイルでケアするのがおすすめです。
まず初めに、蒸しタオルパックをして毛穴を開かせます。
次に、綿棒に美容オイルをたっぷりと含ませ、肌の上でコロコロと綿棒を優しく転がしましょう。
肌についたオイルをティッシュでオフし、洗顔をして終了です。
やりすぎると逆効果になってしまうため、週に1回くらいを目安にケアしましょう。

毛穴の開きを改善するのに、保湿ケアは欠かせません。
洗顔をして肌を清潔にしてから、化粧水や乳液、クリームなどで保湿しましょう。
保湿効果の高い基礎化粧品を選んだり、導入化粧水などを使用したりするのもおすすめです。
朝晩の保湿ケアをしても肌が乾燥する場合には、日中にも保湿ケアをプラスするとよいでしょう。
メイクの上から使えるミスト化粧水やスティック美容液があると、手軽に保湿できて便利です。
体の中らから保湿ケアができる、サプリメントなどを活用するのもいいでしょう。

毛穴を引き締める効果が期待できる、美容成分を肌に取り入れましょう。
ビタミンCはコラーゲンの生成をサポートし、肌の弾力とハリをアップして毛穴を目立たなくしてくれます。
肌のターンオーバーを促してくれるレチノールやグリコール酸などを、美容液やシートマスクなどでプラスするのもいいでしょう。
古い角質を取り除いてくれる、ピーリング剤の配合されたパックもおすすめです。

夏が終わったからといって、紫外線対策をおろそかにするのは禁物です。
季節を問わず、年中紫外線対策を行いましょう。
紫外線によるダメージを受けた肌や乾燥した肌はバリア機能が低下しているため、いつもより紫外線の影響を受けやすくなってしまいます。
UVカット効果のある帽子や日傘、肌に合った日焼け止めなどを活用して、紫外線から肌を守りましょう。

肌のターンオーバーを整えるためにも、規則正しい生活をして十分な睡眠をとりましょう。
しっかりと休息をとり、夏に疲れた体を回復させることも大切です。
食生活が乱れていると肌に悪影響を与えてしまうため、必要な栄養素をバランスよくとりましょう。
肌のターンオーバーを整えるサポートをしてくれるビタミンA、肌の元となるたんぱく質が不足しないようにしてください。
皮脂の分泌が過剰で悩んでいる方は、皮脂の分泌を抑えてくれるビタミンB2やビタミンB6をとるのがおすすめです。

肌の潤いを守るためにも、湿度が下がりすぎないようにしましょう。
肌やのどのためには、湿度を40～60％に保つのがいいといわれています。
湿度が低いときには、加湿器などで適切な湿度をキープしましょう。
夏の終わりもまだまだ暑いため、エアコンを使用することが多いと思います。
エアコンを使用すると湿度が下がりやすくなるため注意しましょう。
エアコンの風が直接肌に当たると乾燥しやすくなるため、肌に当たらないよう風向を調節することも大切です。