生理前になると体に水分を蓄える働きのあるプロゲステロンが増えるため、生理前や生理中にむくみやすくなってしまいます。
けれど、むくみを改善するために水分を制限したり、利尿作用のある飲み物を多くとったりするのは禁物です。
水分摂取量を減らしたり排尿を過度に促したりすると、体の水分が不足して脱水状態になるおそれがあります。
生理中のむくみは、ストレッチやマッサージなどで改善するのがおすすめです。

体が冷えると子宮の血行が悪くなり、子宮の機能が低下しやすくなるといわれています。
また、体の冷えが生理痛の悪化を招いてしまうこともあるため、体を冷やさないように注意しましょう。
冷えた飲み物をとりすぎると体が冷えやすくなるため、普段の水分補給には常温か温かい飲み物がおすすめです。

経血には多くの鉄分が含まれているため、鉄分不足による貧血を起こしやすくなります。
経血量の多い方、生理の期間が長い方はより鉄分が不足しやすくなるため、飲み物や食べ物を工夫して鉄分を補いましょう。
鉄分を多く含む食材には、プルーン、小松菜、大豆、ごま、レバー、まぐろなどがあります。
鉄分はビタミンCと一緒にとると吸収率がアップするため、レモンやアセロラなどビタミンCを多く含む食材と組み合わせるのもおすすめです。

コーヒーや緑茶などに多く含まれているカフェインには、リラックス効果や疲労回復効果、覚醒効果などのメリットが多くあります。
けれど、とりすぎると体に悪影響を与えてしまうため注意が必要です。
カフェインには血管収縮作用があるため、とりすぎると血行不良を招きやすくなります。
また、利尿作用もあるため、排尿が促されることで体の水分不足を招くおそれもあります。
少量のカフェインであれば生理中にとっても問題ないため、コーヒーや緑茶の好きな方は適度にとりましょう。

生理痛や倦怠感のせいで思うように動けない、イライラして感情のコントロールがうまくできない、経血の処理が面倒など、生理中はいつもよりストレスが溜まりやすくなります。
生理中のストレスを解消するには、リラックスできる飲み物や好きな飲み物を選ぶのがおすすめです。
飲みすぎに注意しながら、美味しい飲み物と一緒にリラックスタイムを楽しみましょう。
ストレスが溜まると、老化や生活習慣病を引き起こす要因となる活性酸素が増えてしまうため、抗酸化作用のある飲み物を選ぶのもおすすめです。

生理中は経血によって体内の血液量が減る分、体内のアルコールを分解するのにいつもより時間が必要だといわれています。
また、生理中にアルコールをとることで、人によって生理痛などの不快な症状が強くなることもあるようです。
生理中は心身の不調が現れやすい時期なので、アルコールは控えるのがおすすめです。

ココアにはポリフェノールが豊富に含まれているため、血管を拡張させて血行を促し、体を温める効果が期待できます。
ポリフェノールには活性酸素を減らす抗酸化作用もあるため、美容や健康の維持にも役立ちます。
また、ココアは鉄分を含んでいるため、生理中の鉄分補給にもおすすめです。
さらに効果を高めたい方は、大豆イソフラボンと鉄分を含んだ「きな粉」をココアにプラスするとよいでしょう。
ココアにもカフェインが含まれていますが、コーヒーと比較するとごく少量だといわれています。

種類が豊富でいろいろな効能が期待できるハーブティーもおすすめです。
体を温めてくれるジンジャーティーやカモミールティー、心身をリラックスさせてくれるローズヒップティーやペパーミントティーなどを選ぶのもいいでしょう。
体の悩みに合わせてハーブを調合してくれるオーダーメイドのハーブティー専門店もあるため、自分にぴったりのハーブティーを探してみてください。

豆乳に多く含まれている大豆イソフラボンは、女性ホルモンと似た働きがあることで知られています。
そのため豆乳を適度に飲むことで、女性ホルモンのバランスを整える手助けができるといわれています。
また、豆乳には鉄分が含まれているので、鉄分不足による貧血の予防にもおすすめです。
豆乳にきな粉やごまをプラスすることで、さらに鉄分を増やすことができます。
いつも飲んでいるカフェオレやミルクティのミルクを、豆乳に替えるのもいいでしょう。

生理中は鉄分が不足しやすいため、市販の鉄分ドリンクを活用するのもおすすめです。
プルーンやブルーベリー、ヨーグルトなどいろいろな味のものが揃っているため、自分に合ったドリンクを選ぶことができます。
鉄分の吸収をアップするビタミンCや、腸内環境を整えてくれる乳酸菌など、体調を整えてくれる栄養素の入ったものを選ぶのもいいでしょう。