果実酒は果実を原料としたアルコール飲料で、果実の甘みや酸味が楽しめる人気のアルコール飲料です。
果実酒には、果実に酵母を入れて発酵させる醸造酒と、果実や糖類を蒸留酒に漬け込む混成酒があります。
一般的なワインは醸造酒、梅酒は混成酒のものが多いといわれています。
果実酒を手作りする場合には、手軽にできて失敗の少ない混成酒がおすすめです。

果実酒というと梅酒やワインが有名ですが、それ以外にも美味しい果実酒がたくさんあります。
春はイチゴやオレンジ、夏はブルーベリーや桃、秋はりんごやゆず、冬はみかんやレモンなど、旬の果物を楽しめる果実酒もおすすめです。
その土地の名産品を使った果実酒も多く販売されているため、お取り寄せしてその土地ならではの果実酒を楽しむのもいいでしょう。

コップに果実酒を入れ、そこにお水を注いで軽くかき混ぜましょう。
氷を使用する場合には、一番初めに氷を入れてください。
好みによりますが、冷やしたお水を使うとすっきりとした果実酒になります。
自分の好みの果実酒を味わってみたいという方には、果実酒を手作りするのもおすすめです。
果実酒は広口瓶や密封瓶に果実と氷砂糖を交互に入れ、ホワイトリカーを注ぎ入れて漬け込むだけで作ることができます。
漬け込む期間は果実によって異なりますが、1～3か月ほどすると自家製の果実酒を楽しめるでしょう。

酒税法によってアルコールの取り扱いが定められているため、自分で果実酒を作る場合には注意が必要です。
日本では、葡萄や山葡萄を漬け込んだお酒を手作りすることが禁じられています。
漬け込むアルコール分は20％以上でなければならないと決められているため、アルコール分にも注意が必要です。
また、手作りの果実酒を販売すると違法になってしまうため、自分で楽しむことを目的として作りましょう。
果実酒を楽しむためにも、酒税法に違反しないように気を付けてください。

果実酒は果物や砂糖を使用して作られているため、他のアルコール類と比較してカロリーが高くなっています。
100gあたり梅酒が約150kcalなのに対して、ビールは約40 kcal、純米酒は約100 kcal、ワインは約70 kcalになっています。
そのため、果実酒を多く飲むとカロリーを摂り過ぎてしまうため注意しましょう。
カロリーの摂り過ぎを防ぐためには、果実酒を水割りにして飲むのがおすすめです。
水割りにして飲むことで、飲む量を減らしてカロリーを控えることができます

果実酒は美味しくて飲みやすいため、ついつい飲み過ぎてしまうことも。
過度の飲酒は生活習慣病のリスクを高くしてしまうため、飲み過ぎないようにすることが大切です。
アルコールの摂り過ぎを抑えるためにも、水割りにしてアルコール濃度を下げましょう。
アルコールには利尿作用があるため、飲むと排尿が促されて体内の水分が不足しやすくなってしまいます。
水分が不足すると、飲酒したときに発生するアセトアルデヒドが排出できず二日酔いを招いてしまうため、水割りにして水分摂取量を増やすのがおすすめです。

果実酒を水で割ると、飲みやすくさっぱりとした味わいになります。
水の量を調節することで味やアルコール濃度を自分好みにできるため、アルコールが苦手な方にもおすすめです。

お水はカルシウムやマグネシウムなどミネラル成分の含有量により、軟水と硬水に分かれています。
好みもありますが、果実酒の水割りにはミネラル成分がほどよく含まれている軟水がおすすめです。
軟水は馴染みやすいため、果物の甘みや酸味などのうまみを引き出してくれます。
また、口当たりが軽いので、まろやかで飲みやすくなるというメリットもあります。
それに対してミネラル成分の多い硬水は癖がつよいため、果実の味わいを邪魔しやすいといわれています。
口当たりも重くなるため、まろやかな果実酒を楽しみたい方は軟水を選ぶとよいでしょう。

不純物が混じっていると果実酒の味わいを邪魔してしまうため、カルキや鉄さびなど余分なものが入っていないお水を選びましょう。
水道水は軟水ですが、カルキが入っているためおすすめしません。
カルキには独特の臭いがあるため、果実酒の香りを壊してしまいます。
いろんな種類のミネラルウォーターが販売されているため、自分好みのものを利用するのがおすすめです。
また、氷を使用するときには氷の品質にもこだわると美味しさがアップします。