紅葉する時期は地域によって異なり、9月ごろから紅葉が始まる地域もあれば、12月まで紅葉を楽しめるところもあります。
紅葉する時期を大きく左右するのが、気温と標高。
最低気温が8℃を下回ると紅葉が進み、そこから3週間ほどすると美しい紅葉が見られるようになるといわれています。
また、一般的に標高が100ｍ上がると約0.6℃気温が下がるといわれているため、標高が高いところから紅葉が始まります。
9月ごろになるとテレビやインターネットなどで紅葉に関する情報が多くなるため、こまめにチェックしましょう。

日本には紅葉する木が多くあります。
赤色が美しいイロハモミジやオオモミジ、黄色が映えるイチョウやブナなどが有名です。
そのほかにも、ヤマモミジやハウチワカエデ、メグスリノキやハナノキなどいろいろな種類の紅葉を見ることができます。
子どもと一緒に、図鑑やインターネットなどで紅葉する木を調べてみるといいでしょう。
日光がよく当たり、適度な湿度がある場所の紅葉は美しくなるといわれているため、川沿いや湖畔の紅葉を探してみるのもおすすめです。
身近に紅葉する木がある場合には、日々色が変わっていく様子を子どもと一緒に観察するとよいでしょう。

子どもと一緒に、知っている植物や見たことのある植物を探してみましょう。
コンパクトで持ち運びに便利な植物図鑑を持参して、図鑑にのっている植物を探してみるのもおすすめです。
事前に紅葉する植物の絵本を読んだり、紅葉や秋の歌を歌っておくと、紅葉をより身近に感じられるようになるでしょう。
紅葉や秋が描かれている絵本は、「あかいはっぱきいろいはっぱ」「おちばいちば」「ばけばけはっぱ」など数多く揃っているため、年齢に合わせて選ぶことができます。
童謡も、「紅葉」「ちいさい秋みつけた」「まっかな秋」などいろいろな歌があるため、一緒に歌って気分を盛り上げましょう。

美しい景色や葉っぱを、絵や写真に収めましょう。
小さなノートを持参して、簡単に絵を書くだけでも素敵な思い出になります。
スマホやデジタルカメラを子どもに渡して、自由に写真を撮ってもらうのもいいでしょう。
撮った写真で、自分だけの紅葉図鑑をつくるのもおすすめです。
葉っぱの下にいる、昆虫を探して撮影するのもいいでしょう。

どんぐりや松ぼっくり、赤や黄色の葉っぱなど、秋を感じさせる植物を集めましょう。
拾い集めた葉っぱやどんぐりでリースなどの飾りをつくったり、玩具をつくったりするのもおすすめです。
拾った植物を入れられるよう、バケツやスコップなどの砂場セットやビニール袋を持っていきましょう。
紅葉する植物の中には、ヤマウルシやハゼノキなど近づくだけで肌がかぶれるような植物もあるため注意してください。

落ち葉をたくさん集めて、落ち葉のベッドをつくりましょう。
落ち葉を集めるときには、石や枝、とげのある植物などが混じらないように気を付けてください。
落ち葉のベッドができたら、上に座ったり横になったりして楽しみましょう。
頭や服が汚れるのが気になる場合には、落ち葉のベッドの上にレジャーシートを敷いてから遊ぶのもおすすめです。
どれだけ大きな落ち葉のベッドをつくれるか、挑戦してみてください。

乗り物が好きな子どもは、列車に乗りながら紅葉を楽しむのもおすすめです。
SLやトロッコ列車に乗りながら眺める紅葉は、とっておきの思い出になると思います。
列車に乗るだけでなく、遠方から列車が走る様子を眺めるのもいいでしょう。
紅葉が楽しめる列車には、京都のもみじトンネルが有名な「叡山電車」、渡良瀬川と紅葉が楽しめるトロッコ列車「わたらせ渓谷鐡道」、山や川の紅葉が堪能できるSL列車「秩父鉄道」など各地にあります。

紅葉シーズンには、各地の紅葉スポットでさまざまなイベントが行われます。
紅葉まつりを行うところも多く、屋台が並んだり、夜間のライトアップなどを楽しんだりできるところもあります。
屋台で好きなものを食べながら、紅葉を楽しむのもおすすめです。
子どもが好きな遊具のある公園や、ボール遊びやバトミントンが楽しめる芝生のある公園を選ぶのもいいでしょう。
秋の味覚狩りや観光地とセットになった、バスツアーに参加するのもおすすめです。