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海洋汚染の原因は・・・?海洋ゴミ、プラゴミ・・・、地球の未来は変えられる、あなたの心がけで

多くの生態系に影響を与え、世界中で問題となっている海洋汚染。その主な原因は、プラスチックゴミをはじめとする「海洋ゴミ」です。そして海洋ゴミの多くは、私たちの日常生活から出ているのです。

世界で問題となっている海洋汚染

世界規模で深刻化している海洋汚染。「海洋プラスチック問題」などと称されるように、その問題の主たる一因としてプラスチックがあげられていることをご存知の方も多いでしょう。海洋汚染の原因については、後半で詳しく解説します。

海の汚染が進むと、海洋生物やその周辺で生きる生物が減少してしまいます。生態系バランスが崩れると人間の獲る魚介類の数も減るため、漁業にも大きく影響してきます。漁業者は海洋の環境保全も行っているため、漁業者数が減ると海洋環境はさらに悪化する可能性も…。こうした負のスパイラルが起こり、ますます汚染が進んでいくことが考えられます。

サンゴ礁にも大きな影響

海洋汚染はさまざまな生態系に影響を与えますが、深刻な影響を受けているもののひとつにサンゴ礁があげられます。

サンゴ礁とは、サンゴを中心とした生物が長い間かけてつくった地形のこと。日本では沖縄近辺に多く存在しています。動物でありながら植物と同じように二酸化炭素を吸収して酸素をつくり出すサンゴは、生物多様性の場として機能する他、海を浄化したり天然の防波堤として機能したりするなど、海中のみならず地球にとっても大きな役割を担う生物として知られています。

しかし今、世界のサンゴ礁の半分以上が、人間の活動(沿岸開発や海洋汚染など)により脅かされているという調査報告が出ています。加えて、温暖化による白化現象なども合わさり、サンゴ礁の存亡が深刻化している状況です。

≪参考文献≫

https://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/tamenteki/kaisetu/moba/sango_genjou/

http://www.churaumishinkokai.com/knowledge/index.html

海洋汚染の主な原因

それでは、具体的に海洋汚染の原因にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、代表的なものを3つあげてみます。

① 海洋ゴミ

海洋汚染の主たる原因といわれているのは「海洋ゴミ」です。海洋ゴミは、以下の3つを合わせたものをいいます。

漂着ゴミ:海岸に打ち上げられたもの
漂流ゴミ:海面や海中を流れにのって漂っているもの
海底ゴミ:海底に沈下して堆積したもの

では、これら海洋ゴミは一体どこからやってくるのでしょう?もちろん、海岸で廃棄されたものもあります。しかし、その多くは私たちの日常生活で発生した家庭ゴミなのです。街でポイ捨てされたゴミや外に放置されていたゴミが、風や大雨によって川へ入り、その後海に流れ着きます。そして軽いものは海中を漂い(漂流ゴミ)、重いものは海底へと沈み(海底ゴミ)、一部が海岸へと流れ着き(漂着ゴミ)、海洋ゴミとなっていくわけです。

こうした海洋ゴミのなかでも特に深刻なのが「マイクロプラスチック」と呼ばれる、直径5mm以下の微細なプラスチックです。海水に混ざったマイクロプラスチックを誤飲することで、数えきれないほどの海洋生物が命を落としています。マイクロプラスチックはその小ささ故に回収しづらく、解決が困難だといわれています。

マイクロプラスチックのもとになっているのは、ペットボトルやレジ袋など私たちの身近にあるものがほとんどです。

≪参考文献≫

② 工業排水や生活排水

工場などからの排水には、有害化学物質が多く含まれています。この排水が河川を通じて海に流れ込むことでも、海洋汚染が起こります。

また工場排水は有機物を多く含むため、赤潮(プランクトンの異常繁殖により、海水が赤褐色になる現象)の原因にもなります。赤潮が発生するとプランクトンがいっせいに呼吸することで酸素不足となり、魚が酸欠で死んでしまう可能性も高まります。

この他、私たちの日常から出る生活排水も海洋汚染の一因です。近年は下水道や下水処理施設などのインフラ整備が進んでいるものの、まだ完全であるとはいえません。生活排水にも多くの有機物が含まれるため、工場排水と同様赤潮の発生につながっています。

≪参考文献≫

③ 船舶から流出した油

船舶事故や、船舶の取り扱い不注意などによって排出される油も、海洋汚染の原因の一つです。海に油が流出すると、海洋生物およびその周辺で生きるさまざまな生物に影響を及ぼします。

例えば、プランクトンは油膜で太陽光を遮られ、光合成ができなくなります。プランクトンが減少すれば、生態系に大きな変化が起きることは想像がつくでしょう。また海鳥は、羽毛に油が付着することで体温低下を引き起こし、これが代謝機能の不全につながるといわれています。クジラやイルカは呼吸のために海面に上がってくる際、油によって鼻や目に損傷を受けると考えられています。

≪参考文献≫

日々の生活で、私たちにできること

海洋汚染の原因を詳しく解説しましたが、主な原因は海洋ゴミであり、その多くは私たちの日常生活から出ています。つまり、一人ひとりが日々の行動を変えていけば、海洋汚染を防ぐことにつながっていくのです。

例えば、皆さんは普段どんな洗剤を使っていますか?成分表を見ず、価格の安い合成洗剤を選んでいる方も多いかもしれません。しかし、合成洗剤に含まれる合成界面活性剤(石油を主原料に化学合成されたもの)の多くは、分解されるまでに非常に長い時間がかかります。そのため河川や海に流れても分解されず、そこに生息する生物に悪影響を及ぼすことがわかっています。

これに対して、天然油脂を原料につくる「石けん」は生分解性にすぐれ、環境への負荷も少なくなります。商品を購入する際、エコラベルなどのマークがついたものを選ぶのもいいでしょう。

もちろん、環境にやさしい商品だからといって使いすぎはNGです。大切なのは「なるべく環境に優しいものを、必要な分だけ使うこと」ではないでしょうか。

その他、なるべくゴミを出さないようすることも大切な心がけです。例えば、カフェで冷たいドリンクを頼むと当たり前のようにストローが提供されますが、それは本当に必要なものでしょうか。おそらく、なくても困らないケースがほとんどだと思います。

目の前にあるものを無思考で受け取るのではなく「本当に必要なのか?」と一度考えてみる。そして、もし必要でない場合は「いりません」と伝えることで、ゴミを少なくすることに貢献できるのです。また、マイバッグやマイボトルを持ち歩くようにすれば、レジ袋やプラスチックカップの消費もおさえられます。

≪参考文献≫

https://www.shabon.com/message/index.html

https://ecotopia.earth/article-2433/

まとめ

海洋汚染は決して海だけの問題ではなく、地球全体に影響を与えうる大きな問題です。また、普段は海から遠い場所で生活していたとしても、海洋汚染と無縁なわけではない…ということも、ご理解いただけたと思います。

この記事の最後の節に書いたことは、筆者が日常で心がけていることでもあります。環境問題に無縁の人は、世界に誰ひとりとして存在しません。多種多様な生き物が暮らすかけがえのないこの星をこれ以上壊さないために、皆さんもできることから始めてみてください。