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冬にも油断できない水虫!しっかり予防と治療が大切です

水虫は夏にかかりやすいというイメージをお持ちの方が多いと思いますが、冬にもかかるおそれがある疾患です。
冬にもしっかりとケアをして、きれいな足をキープしましょう。

水虫と季節にはどんな関係がある?

日本は季節によって、気温や湿度が大きく異なります。
それによって、水虫がどう変化するのか見ていきましょう。

水虫になると現れることのある症状

水虫になると、足の裏や指に次のような症状が現れることがあります。
・皮膚がかゆい
・皮膚がカサカサして皮がむける
・足の指の間の皮膚が白くふやけてジュクジュクする
・皮膚に小さな水ぶくれができる

水虫は白癬菌という真菌(カビ)に感染することで起こるため、顕微鏡で感染している部分の皮膚を見ることで、水虫だと確定することができます。
水虫に似た症状の現れる疾患もあるため、一度皮膚科を受診してきちんと診断してもらうとよいでしょう。

水虫は秋になると症状が落ち着いてくる

水虫の原因菌である白癬菌は、高温多湿な環境で繁殖しやすいという特徴があります。
そのため、秋冬になると症状が落ち着くことが多いといわれています。
冬になって症状が落ち着いたことで、治ったと勘違いしてしまうこともあるため注意しましょう。
白癬菌がなくなるまで治療しておかないと、残っている白癬菌が夏に活発化して、症状が悪化してしまうおそれがあります。

暖房やブーツ着用の影響で冬にも繁殖することがある

常に暖房を使用したり、通気性の悪いブーツや革靴などを長時間着用したりすると、足が高温多湿な状態となり、冬でも白癬菌の働きが活発化することがあります。
白癬菌を繁殖させないためには、足を長時間高温多湿な状態にしないことが大切です。

水虫のない足になるためのケア

水虫は適切な治療とケアを行うことで、治すことができる疾患です。
毎日のお手入れや管理を見直すことで、水虫になるリスクを下げることもできます。

完治するまで治療を続けることが第一

水虫の症状がある場合には、完治するまで治療を続けることが大切です。
症状が落ち着いたからといって自己判断で治療を中断すると、白癬菌が体内に残ってしまいます。
正確に診断してほしい方やしっかりと治しておきたい方は、皮膚科を受診することをおすすめします。
皮膚科では、症状に合わせた塗り薬などを処方してもらうことができます。
忙しくて皮膚科に通えないという場合には、市販の塗り薬を活用する方法もあります。
塗り薬を使用するときは、用法と用量を守って使用しましょう。

家族も水虫にかかっているおそれのある場合には、家族も一緒に治療をすることが大切です。
一緒に暮らしていると移りやすいため、治療して自分だけ完治しても、家族から移されて再度水虫になるおそれがあります。
水虫にかかっている人の皮膚や垢などには白癬菌が潜んでいるため、こまめにマットや床などを掃除するようにしましょう。

足を丁寧に洗って清潔な状態をキープする

白癬菌が足についても、必ず水虫になるわけではありません。
白癬菌が皮膚に付いてから感染するまでには、健康な皮膚で24時間ほど、傷がある皮膚で12時間ほど必要だといわれています。
そのため、この間に足を洗ったり皮膚を乾燥させたりして白癬菌を落とせば、水虫になるリスクを下げることができます。

水虫を防ぐためにも、足を清潔な状態に保ちましょう。
足を洗うときには、石鹸を泡立てて丁寧に洗ってください。
忘れがちな指の間や爪のまわりなども、しっかりと洗いましょう。
白癬菌が体内に侵入しにくくなるよう、肌荒れを防いで傷をつくらないようにすることも大切です。

足の皮膚をしっかり乾燥させることが大切

白癬菌が皮膚についても、皮膚を乾燥させれば感染しにくくなります。
マットなどを使用して足が濡れたときには、しっかりと水分を拭き取りましょう。
足が乾かないままソックスや靴を履くと、足が高温多湿な状態となって白癬菌が繁殖しやすくなるため注意してください。
素足だと皮膚が乾燥しやすいため、素足の時間が長い方が水虫になりにくいといわれています。

通気性の悪いソックスや靴を長時間履かないようにする

白癬菌は高温多湿だと繁殖しやすくなるため、通気性の悪いソックスや靴を長時間履かないようにしましょう。
長時間履かなくてはならない場合には、時々ソックスや靴を脱いで風を通したり、ソックスを履き替えたりするのがおすすめです。

靴は、清潔を保つためにもできるだけこまめに洗いましょう。
水洗いできない素材のものは、水で絞ったタオルで拭きとり、しっかりと乾燥させてください。
天候を問わずしっかりと乾燥できる、靴乾燥機もおすすめです。

靴は毎日同じものをはくのではなく、何足かを準備して順番に履くとよいでしょう。
可能であれば、通気性のよいサンダルも活用してください。

保湿ケアなど足のお手入れを毎日の習慣にする

白癬菌の体への侵入を防ぐためにも、皮膚に傷をつくらないようにしましょう。
足のお手入れをして、肌のバリア機能を高めるのも効果的です。
特に冬は皮膚の水分が蒸発しやすく、ささくれやひび割れなどができやすいため注意しましょう。
入浴後や皮膚がカサカサになっているときには、保湿クリームを塗るのがおすすめです。
足のマッサージをして血流を促すのも、肌のバリア機能を高めるのに役立ちます。

共有のマットやスリッパなどを使用するときには注意しよう

銭湯やプールなどのマットのほとんどに、白癬菌がついているといわれています。
水虫に感染しないためにも、共有のマットやスリッパなどを使用したときには、足の清潔に気を配るようにしましょう。
マットなどを使用した後にはしっかりと足を乾燥させる、自宅に帰宅したら足を洗うなどを心がけるようにしてください。

水虫対策をして足の健康を守りましょう

水虫は適切な治療を行えば治る疾患なので、人にうつさないためにもきちんと治しておきましょう。
水虫は何回でもかかるおそれがあるので、予防することも大切です。
白癬菌は高温多湿な状態だと繁殖しやすくなるため、足を清潔にしてしっかりと乾燥させましょう。
きちんとケアをしていれば、水虫になるリスクは低くなります。

白癬(水虫・たむしなど) Q14 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)

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